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「ま~く」先生

学校では3人の先生に習ったが、どの先生も個性的で活発な感じな女性だった。時々私ですらついていけなくなるぐらい(笑)

ライティングのAクラスはオ先生。口ぐせが、人差し指を立てながらの「チャ~、ヨロブン!」(さ~、みなさん!)。机にちょこんと座りながら授業をしたり、わりとラフでフレンドリーな先生だった。日本から来た子のなかには、「わざとらしいラフさがいや」とか「先生らしくないよね」とか言っていた人もいたようだが、個人的には明るくて、教え方の上手い、いい先生だと思う。私のハングル日記も毎日添削してくれたしね。顔の表情がとても豊かで、率直な性格、という印象だった。

5-Bのビデオ授業は、キムチ先生の担当。ほんとはキム・ジウン先生なんだけど、このあだ名には由来がある。韓国にはキム(金)さんがたくさんいる。西江語学堂にもキム先生がいっぱいいるので、先生は1級(初級)の生徒でも覚えやすいように、ということで「私のことは、キムチ先生と呼んでください」と言ったのが始まりだとか。この先生はほんとにパワフルで、情が厚い。12歳の子持ちとは思えないほど美人だし、洋服の趣味もかわいい。

あるとき、初級で教えた子たちに偶然会った時に、教え子が「先生、相変わらずミスコリアみたいにきれいですね」と、冗談で言ったそうだ。その時、ちょうど先生が担当していた初級の子たちが通りかかった。で、翌日、生徒が言うには「あの~、キムチ先生、先生ってミスコリアだったんですか?」(笑) 

初級だけに、聞き取れたのは「ミスコリア」だけだったという...。で、一時期「キムチ先生って、ミスコリアだったんだって~」というウワサがまことしやかに流れたのだとか。でも、すごいきれいな先生ですよ。

5-Bのスピーキングは、ユンシル先生。別名「ま~く先生」。なんで、ま~くか、ってことなんだけど、この先生、手をぱたぱたさせながら「ま~く」ってよく言うので、ま~く先生。日本語に訳すと何になるのかなあ? めっちゃ、とかそんなの?
この人は、よく穀物やら大豆やらをすりつぶしたジュースを飲んでた。朝食がわりなんだって言ってたな。ダイエットなんて必要ない、すらっとした先生だったけど、あのジュースは美容のためだったのか?

実は、日本人女子が苦手なんだ、って言ってて、私たちのクラスは珍しく大丈夫だったとか。先生にとっては、何を考えているのかよく分からない、ということだったらしい。だから、例えば授業に不満がありそうなのは分かるが、具体的に何が不満なのかが分からず、とまどいながらの授業が続くのが、先生にとってもストレスだったようだ。

生徒の誕生日パーティーには、ケーキを差し入れしてくれたり、私の-ng音の矯正のために、目的地までずーっと車を運転しながら、私に-ngのある単語を発音させて、教え込んでくれたり。情熱のある先生だったなあ。

この3人の先生に出会ったことは、私にとって本当に幸運なことだった。先生方のおかげで、自分の中の「韓国語の壁」を越えることができたように思うからだ。ありがとう、先生。


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